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プリンシプルオブプログラミングは技術書としての内容もさることながらゲーテの詞の挿入や具体例も好きです。
第6章 手法 ~プログラマーの道具箱~ の本筋とは外れたところで想像力を刺激されました。
この章のコンテキストについての節は
"コードや言葉のようなコンテンツはコンテキストと組み合わされて正確に伝わる"
が概要でした。
そこの例え話で
"照れながら放たれる「バカ」が、実は「好き」の裏返しである"
とあり、少し立ち止まることになりました。
言わんとしていることは分かるのですが、バカ == 好き の状況が咄嗟に想像できなかったからです。
自分の想像力のなさに嫌気をさしつつ、少し時間をかけて具体例を出しました。
体調を崩したときに遠くから駆けつけてくれた恋人に「こんなところまで…本当にバカだなぁ」と複雑な表情で言う。
風邪を移してはいけないと心配しつつ愛しさが込み上げてきているのでしょうか。
好きな人が「帰りたくないな」と言ったときに「バカ…俺だってそう思ってるよ」と少し顔を赤らめ背筋を正してから言う。
本当にバカなんて思っていないですよね。
このようなことを頭に浮かべてやっとコンテキストによって バカ == 好き になることが納得できました。
私は文系出身だからかもしれませんが、心の機微に触れる表現を技術書にさりげなく入れる著者がかっこいいと思います。
ところでこの節のもう一つの例え話は トイレから切羽詰まった様子で「お母さん!」と呼ぶコンテキストのときの「お母さん!」の意味を考えさせるものでした。
もし一人でこの状況になったら... これは秒でコンテキストを理解できました。